マイホームプランナーの見立て_04
西宮市剣谷町に隣接する建物規制が厳しい超豪邸街、鷲林寺南町。
私たちが手掛ける剣谷町の現地のすぐ西隣は、夙川を挟んで総面積26.6ヘクタールの鷲林寺南町の住宅街が広がっています。このエリアは山の緑に囲まれた第一種低層住居専用地域なのですが、鷲林寺南町は町内全ての住居に最低敷地面積があり、最低面積以下の土地には家を建てることができません。高さも2階以下と制限。さらに鷲林寺南町は「低層住宅地区」として建物規制の異なる4つのエリアに分かれています。特に総面積のおよそ半分くらいを占める「低層住宅地区I」は住居を建てるための最低敷地面積は430㎡（130坪強）。つまり130坪以上ある敷地にしか新居を構えることができないということになります。ちなみに一番敷地面積の低いエリアは「層住宅地区III 」と「層住宅地区IV」の230㎡（69.57坪強）。土地売却についても分割できる最低面積が決められています。街角には鷲林寺南町で新居を検討されている方向けに建物規制についての告知看板が西宮都市局によって掲げられていました。良好な住環境を保ちたいという住民自治の意識の高さが感じられます。こうした働きかけによって文化や価値観が伴ったブランド住宅街が後世に残っていくのだと思います。
実際、街並みを散策してみると豪邸と呼ぶに相応しい家ばかり。巨岩を積み上げた石垣の日本建築やモダンデザインの住宅、ヨーロピアンなレンガ造りのもの、お城や美術館に間違えられそうなものまで多彩な建築デザインが建ち並び楽しく散策ができました。住居を構成する素材も天然のものを使用しているため、築が古い家でも味わい深い雰囲気を醸し出していました。
東と西で南眺望が大きく変化する剣谷町は、
六甲の山並みを背にスケール感と開放感溢れる住宅街。
西宮市剣谷町は眼下に西宮市街地や大阪湾が広がる雄大な眺望を借景にする高級住宅エリア。鷲林寺南町同様、第一種低層住居専用地域ですが、鷲林寺ほど建物規制が厳しくありません。町を散策した印象は、こちらもやはり豪邸が建ち並ぶ高級住宅地。看板などの広告にも規制があり、景観を損なう色使いや形、高さ3m以内で表示面積1.0㎡以下と厳しく制限され景観を乱すような看板はありません。住宅街内には自動販売機やコンビニ、商業施設などもなく、ゴミが道に落ちているという光景は見かけませんでした。とても手入れが行き届き清潔感ある街並みです。剣谷町内を東西に移動すれば眺望が西宮市街地から海へ景観がガラリと変わるのが印象的でした。
学校区である苦楽園小学校、苦楽園中学校までの距離は徒歩10分台の圏内にあり、校区の広い山手エリアの中でも比較的近いエリアと言えます。
ハイキングコースになっている自然豊かな北山町に接し、近くの整備された「北山緑化植物園」の園内は自然散策しながら安心してウォーキングが楽しめます。町内にはゴロゴロ岳への登山口もあり、さらに眺めの良い頂上を目指してハイキングも楽しそうです。
西宮市街地の隣街で自然豊かな郊外での楽しみ方をご紹介しています。詳しくはライフスタイルページをご覧ください。
