マイホームプランナーの見立て_03
北山緑化植物園には何がある？園内マップは？
北山緑化植物園は、無料で開放されています。小さな植物園ですが、六甲の山中にあり緑に囲まれた心地よい良い場所。園内は季節ごとに楽しめるようバラ花壇や紫陽花花壇、展示温室（熱帯植物）、水生植物エリア、イングリッシュガーデン風のボーダー花壇、ハーブやスパイスといった薬草園など様々な植物が植えられており四季折々に楽しむことができます。モミジや桜などの木々も多く季節ごとに違った魅力を演出してくれそうです。植物以外は数寄屋造りの北山山荘や中国建築の小蘭亭や北山墨華亭が見学できます。見学だけではなく、花苗販売所や緑の相談所などもあります。木々に囲まれた広場も数カ所あり、屋外でお弁当を広げて食事もできます。子どもにとっては遊ぶ場所も少なく退屈しそうな施設ですが、大人同士でゆっくり散歩しながら植物観賞するにはちょうど良い広さの植物園です。
【北山緑化植物園 概要】
年中無休・終日入園可（入場料無料）
園内施設（北山山荘、緑の相談所、展示温室）／水曜日休館（水曜が祝の場合は翌日休）
駐車場／入庫：8時～18時、 出庫：19時まで。水曜日も利用可、年末年始(12月29日～1月3日）は休業
駐車料／最初の1時間100円、以降30分毎に100円ずつ追加。4.5時間以上、上限800円。
一押しは北山山荘。小さな建物ですが、
研ぎ澄まされた日本美を感じる山荘でした。
私は戸建てを企画する仕事をしているので、仕事の参考にと思い北山山荘を見学しました。京都の北山山荘（鹿苑寺金閣）は知っていますが、西宮市の北山山荘は初耳でしたので期待せずに敷地内に入りました。門までのアプローチは細い通路になっていて両脇からモミジが道を覆い尽くし木漏れ日が路に溢れ美しい陰影を描いています。紅葉の季節に訪ねればもっと幻想的な空間が楽しめる感じがしました。木々に覆われた深い緑陰に佇む門をくぐると苔むした庭の合間を縫って、くの字を描きながら石の道が建物へと案内してくれます。室内には上がれませんでしたが、裏庭の見学ができました。外廊下を進むと、そこは自然の山を巧みに利用した美しい紅葉の裏庭が広がっていました。自然のままの荒々しい形をした巨岩、地面に埋め込まれた敷石。外部は空しか見えない世間とは隔絶された世界。山鳥の囀りと幾重にも重なる巨岩を滑りながら落下する山水の音だけが聞こえ、不思議と落ち着いた気分になります。外から見える山荘の室内は、パノラマ風景を強調するように横長の開口部が設けられ屋内外と一体化しようとする意図が感じられました。庇の深い軒先で美しい庭の景観や自然の音に浸りながら過ごいているとスローな時間の大切さに気づかされました。改めて環境と住空間の調和を大切に家づくりをしている私たちの仕事が伝統と繋がっていることに感動しました。
刺激の少ない環境で普段は注意を向けることのないものに意識を向けて集中する。そうすることで、なんとなくモヤモヤした心がすっきりリフレッシュする感覚を味わうことができました。期せずして豊かな時間を過ごすことができたと思います。
北山山荘の静かな場所で寛ぎのカフェタイムを。
北山山荘は資料によれば、お抹茶と和菓子を山荘の立礼席で楽しむことができるようです。料金は500円となりますが、美しい空間で季節に合わせた和菓子を目と舌で味わうことができます。
【開催時期】
3〜6月、9〜11月の毎週金曜日、土曜日、日曜日。
4・5月、10・11月の祝日。
【開催時間】 午前10時から午後4時
※但し公用利用日、 貸出日は除く
【料金】500円
※コロナの影響で開催時間などは変更されている可能性がありますので、
ご利用される際は公式サイトでご確認を。
また、句会・茶会などの会場を有料で借りることができます。ご希望される方は植物園事務所まで連絡が必要です。
2ヶ月前より申し込み受付（連絡先:0798-72-9391）。料金は時間により5,000〜25,000円。詳細は事務所で確認を。
西宮市街地の隣街で自然豊かな郊外での楽しみ方をご紹介しています。詳しくはライフスタイルページをご覧ください。
